「いい家をつくる会」のコラム ”ご存じですか?” 黒柳建設編
 
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"SCの家"づくり

その4. 3つの空気の流れって何ですか?(2)


いつも"ちょっと気をつけましょう。"と思って、お客様とお話しさせていただいています。5つのお話しシリーズ。

2."内通気(インナーサーキット)"についてのお話です。

内通気(インナーサーキット)とは本当に聞いたことのない言葉ですね。私もSCの家のことを知るまで知りませんでしたね。でも実はこの内通気(インナーサーキット)が"一番"と言っていい すばらしい考え方とシステムなのですね。
簡単に言いますと外の空気を床下へ入れて 壁の間を通して、屋根裏へ上昇させてそこから外へ出す、というものです。これは外断熱で囲まれた家の内側、特に壁の中の構造材・造作材 いわゆる躯体部分の温度と湿気を、コントロールしようというものです。特に夏は外のちょっと涼しい北側の地面上の空気を吸い込んで、その空気が躯体の上昇している湿度を下げて湿度(湿気)をとって、屋根裏から出してしまいましょうというものです。

もう少し詳しく説明していきます。
基礎の部分に北側 又 北に向って、L型の家であればIの部分の東側の基礎に、開閉式のガラリ(SC床下ダンパーと呼んでいます)を取付けて夏の時期"開"にして(フタは2重になっていて、ネズミとかゴキブリとか入られない様に、網付きのフタは閉めておきます。)北側・東側のちょっと涼しい地表の空気を吸い込んで、特に南側外壁部分の日射で暑くなった空気を押し上げて、というか南側の暑くなった空気の方が、北側のまだそれ程でない温度の空気より早く上昇しますから、ダンパーから入った床下の空気は南側の外壁へ向って多く流れて、その南の壁を上昇します。壁を昇って屋根裏に入って小屋裏にあるSCダンパーから次から次へと 後からくる暑い空気に押される様に、又 自主的に出ようとして外へ出ます。これは外通気と同じ様にどんどん繰り返されます。
ただし インナーサーッキットの場合、SC床下ダンパーもSCダンパーも開閉は人が操作をします。これがとても良いところですね。自然の力を人間がコントロールするという、とても味わいのあるシステムです。

そして、屋根裏から暑い空気を出す為のSCダンパーには、自然排出型のSCダンパーと強制排出型のSC小屋裏ファンとがありますね。それぞれの利用方法として、どんな場合にどうか? といいますと、屋根裏収納 又は 単なる屋根裏としている場合は、自然排出型のSCダンパーを使用するのでOKですが、屋根裏部屋を作ったり 屋根裏収納もあまり暑い空気を入れたくない、いわゆるインナーの部分(インナーサーキットの通り道)にしたくないな という場合、強制型のSC小屋裏ファンを利用しますね。例えば、当社では ほぼ強制型のSC小屋裏ファンを使用する様になってきています。これらの使い方をこんな風にお客様に説明しています。

1.SCダンパー
壁の中を上に上に 昇ってやっと屋根裏に出ました。「ワァー 広いやぁー、これはいいゾ。じゃあ ゆっくり外に出ていこう。あっ、ここにダンパーがある。丁度この位の感じでいいね、十分に屋根裏のある場合のダンパーは。

2.SC小屋裏ファン

壁の中を上へ上へ 昇っていって、いよいよ屋根裏のやっと広いところへ出るゾ! ホッとするゾ! と思いきや、広い屋根裏がない! 壁と同じ位狭い! 又 狭い所を斜めに昇っていくんだー。ワァー、窮屈だゾー。おい、押すな 押すな。前がいっぱいつかえているゾ。あれ?あれ?おかしいぞ。本当だ。ワァー、引っ張られていくー。早くなった 早くなったゾォー。キャー シュー あっ!という間に強制的に外に出されちゃったヨー。」

という感じです。どうでしょうか? 感じが伝わりましたでしょうか? やはり強制型の方が屋根裏部屋を作った時は有効かと思います。
インナーサーキットの役目は、これは外断熱材で囲まれた躯体内の温度を下げること、そして やはり躯体内の湿度を少なくすることですね。このインナーが木の持っている調湿作用をとってもうまく利用してくれています。それも外断熱材と内仕上材で囲まれた、躯体内の空気の温度・湿度のコントロールをしてくれることをです。ここがとてもすばらしい所ですね。

もう1つ。基礎も外断熱ですね。これも基礎のコンクリート、それもベタ基礎のコンクリートのもつ 蓄熱性と蓄冷性を 十分利用しています。これも実はとっても良い役目をしてくれています。そして冬は、SC床下ダンパーとSCダンパーを閉めることによって、外からの冷たい空気を入れないこと。そして 暖かい壁内の空気も外へ出さないこと、これは外断熱で囲まれて 暖かさを保った躯体になってくれていて、基礎も同じく外断熱で囲まれている為、地熱も利用して蓄熱していて これがとっても気持ちの良い暖かさを作ってくれていますね。

他のシステムと違う、ソーラーサーキットの大きな特徴はやはり、このインナーサーキットシステムですね。これがやっぱり かなり、木造軸組構法をうまく利用している。そして、昔からの涼しい日本の家を作り出していると思いますね。又 そこからこの発想が出発しているのですから。これはとっても自慢しています。インナーサーキットはいいなぁって。

※インナーサーキットの利用方法については今回の"SCの家"づくり その.1 を見て下さい。

さて 次回は、24時間換気システムについてお話致します。お楽しみに!


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